為替オプションとは

最近よく聞く商品で、為替オプションというものがあります。為替オプションは原資産が通貨であることから、カレンシーオプションと呼ばれることもあります。為替オプションは、通貨を買売する権利を売り買いする取引で、売買するための期間や期日のほか、売買する価格を予定します。マーケットでは1980年代の前半からマーケットで取引されるようになりました。現在では外国為替市場における重要な取り引きとなっており、市場の規模は急速に拡大していて、リスクヘッジとトレーディングに利用されています。為替オプションの取引では、通貨現物の受け渡しが行なわれることはありません。通貨を買売する権利を取り引きするものだからです。外国為替取引にはスポットやフォワードと呼ばれる取引がありますが、これは売買によって通貨の受け渡しが発生するため、為替オプションとは違います。為替オプションは「通貨を買売する権利」ですが、この権利を行使するかどうか決めるのは権利の購入者です。為替オプションを売った側には、販売によってオプション料を手にする代わりに、権利が行使された場合には実行する義務が生じます。為替オプションの満期日は外国為替市場において対象となる日時と市場が決められています。この最終締め切り時間は、オプションのカットオフタイムと呼ばれます。カットオフタイムをはさんでポジション調整のための売買が行なわれることがあるため、為替レートが大きく動くことがあるので要注意です。

為替オプションに向いている人

外国為替の取り引きにはいくつもの種類がありますが、為替オプションの取り引きに向いているのはどういった人でしょうか。外国為替証拠金取引を経験した方ならおわかりかと思いますが、通常の取り引きではこまめにチャートを見て確認していなければなりません。相場の値動きを長い時間チェックするようにしなければ、取引をうまく進めることはできないためです。忙しい人の場合には、そんなことをすることは無理でしょう。為替オプションの場合には常にチャートを見ておく必要はありませんしある程度の知識があれば誰でも利益を得ることができます。また、外国為替証拠金取引では細かい作業が面倒ですが、システムに少々差があることを除けば面倒な作業も要りません。為替オプション取引では、取引きを始めた時点を基準として、判定時刻の為替レートがどのようになっているかを予測し、それを選択するだけになります。開始時点と判定時刻の間の値動きがどうであっても無関係ですので、あまり取引時間を取れない人でも参加できます。出金する前に開始取引きを行ない、仕事から帰ってから結果を確認するというようにすれば、仕事を持っている方でも大丈夫です。多忙すぎて平日の取り引きは無理という場合であっても、週末に取り引きを行なっている業者もあります。FX取引の場合には為替レートが上がるか下がるかを予測して取引をします。為替オプションも違いはないのですが、FX取引の場合には売買のタイミングが非常に重要になってきます。外貨FXでは、売買のタイミングを間違えると、せっかくの儲けをふいにしてしまうことになりかねません。FXなどとは違い、為替オプション取引であれば売買タイミングの難しさにとらわれることなく取引きをすることができるでしょう。

為替オプション取引の注意点

為替オプションはシンプルな取引きであり、感覚的に理解しやすいために人気となっています。仕事で忙しく時間がなかなか取れない場合でも参加しやすいため、多くの人が為替オプションを取引きしていますが、デメリットも持っています。株式投資や外為FXに投資した場合、かけたお金を全額失ってしまうようなことは基本ありません。途中で手放して損失を最小限に抑えることができるかはトレーダー次第で、再び買い戻して利益を得ることもできます。為替オプションの場合、損失を抑えるということはできず、投資したお金すべてを没収されることになります。仕組みは簡単で理解しやすく、大きな損失を出したくない場合は取り引きに投資する金額を絞ればいいわけですが、投資金額が小さくなれば当然ながらその分利益も小さくなってしまいます。為替オプションでは、取り引きの時点でどれだけの利益が見込めるか、あるいは最大でどれだけの損失になるかが分かっています。投資した額に対する配当割合であるペイアウト率が1.8倍の取り引きを例として見てみます。5,000円投資して予測が当たれば、戻り金は9,000円で4,000円の利益になります。1,000円は業者取り分です。外れた場合は投資額全額の5,000円が没収されます。つまり50%の勝率が続けば勝ち続けても手数料があるので利益は出ないことになってしまうのです。50%より高い勝率を維持していなければ、為替オプションでは利益が出ないわけです。為替オプションの取引はリスクが限定的でかつ分かりやすいため、ついやりすぎてしまうのが問題です。為替オプション取引をすると決める前に、やり過ぎないための線引きが重要となるでしょう。取り引きにかけるための投資額と、どこまでの損ならば許容するのかをはっきりとさせておくのが大事です。